共有価値とは

共有価値(SHARED VALUE)を生み出す事業戦略に着手しましょう!

商品やサービスが生み出され、消費者の欲求を満たし、廃棄されるまでの
来し方行く末のことをバリューチェーン(価値の連鎖)といいます。

御社の商品やサービスも必ず何がしかのバリューチェーンの中にあります。
端的に言えば、最終消費者の欲求を満たす何かの役に立っています。

「良質な原材料を仕入れて、真面目に製造した商品を、できるだけ高く売って、長く使ってもらう」

ごくごく当たり前の企業行動ですが、
残念なことに、昨今原材料や産地などの食品表示偽装や、土壌汚染を隠ぺいした不動産販売、不法投棄など多くの問題が顕在化しています。
これまでも、企業のリスクマネジメントとして、商品やサービスの上流、下流に配慮することが求められ、社会的責任を果たし、企業イメージを高める CSR(Corporate Social Responsibility)活動も行われてきました。
行政においても、トレーサビリティの仕組みやリサイクルに関する法整備などが進められてきました。

法令を遵守しているし、ボランティア活動やメセナ活動にも協賛しているし、するべきことはちゃんとやっているよ。これ以上何もする必要はないんじゃないかな。

果たしてそうでしょうか。

これまでもコーズマーケティング、攻めのCSRなどと様々に言われてきましたが、最近では、CSV(Creating Shared Value)=「共有価値の創造※」と言われる事業戦略が、企業価値を高め新たな競争力を生み出す考え方として提唱されています。
※2011年、CSR(企業の社会的責任)と並ぶ新しい概念として
ハーバード大学マイケル・E・ポーター教授らにより提唱。

御社の現業そのものを社会貢献型に転換することで
新たな競争力を生み出しトップシェアを獲得することができます。

改めて御社のバリューチェーンを見直してみましょう。

1.良質な原材料を仕入れること

〇良質な原材料を生産する仕入先の選択
〇震災復興や地方創生の支援につながる仕入先の選択
〇原材料の品質や価値を高める投資の検討
〇原材料の生産過程への再生可能エネルギーの導入
〇原材料の生産過程での歩留まりや廃棄物などの削減や活用 など

2.真面目に製造した商品であること

〇製造技術力を高め品質を向上する新たなパートナーや産学連携の検討
〇製造過程で出る歩留まりや廃棄物などの削減や活用
〇生産施設の立地や地域とのつながりの強化の検討 など

3.できるだけ高く売ること

〇パッケージデザインなどマーチャンダイジング(商品化)の見直し
〇組み合わせやパッケージ化で新たな販路を生みだすコラボレーションの検討
〇付加価値を生み出すものがたりのある連携をブランド化する広報・PR戦略 など

4.長く使ってもらうこと、適切に廃棄されること

〇自社商品の耐久性を向上する方法
〇自社製品の廃棄のしやすさ
〇自社製品の再資源化のしやすさ など

あらゆる商品やサービスのバリューチェーンのなかに
必ず「共有価値」を生み出す事業開発の可能性が秘められています。

ビジネスチャンスを掴み、ブランド力を強化する
共有価値計画づくりをお手伝いします。